平成14年愛知県保育士問題　保育実習実地試験

１　声楽
　（１）器楽
　　　ピアノによる課題曲（バイエルピアノ教則本標準版８５番、８９番、
　　　９０番、９２番、９４版のうちから当日指定）の演奏又はギターによる自
　　　由演奏。
　（２）声楽１
　　　ピアノ又はギター伴奏による子どものうた（自由曲）の弾き歌い。
　（３）声楽２
　　　課題曲（以下の３曲（※）から当日指定）を無伴奏により原調で歌う。
　　　　（※）①さんぽ（久石譲作曲・中川李枝子作詞、原調－ハ長調）
　　　　　　　②小鳥のうた（芥川也寸志作曲・与田準一作詞、原調－ニ長調）
　　　　　　　③アイスクリームの歌
　　　　　　　　（服部公一作曲・佐藤義美作詞、原調－変ロ長調）

２　絵画制作

　　　色鉛筆（赤、青、黄、緑及び黒色）による描画（課題は別紙１のとおり）。

　　別紙１
　　　[問題]試験管の説明を聞いて想像した「空」を、描いて表現しなさい。

　　　　　[留意事項]イメージの内容も、描き方も、基本的に自由ですが、下記の事項に留意してください。
　　　　　　　　※１・持参した５色の色鉛筆だけを使用して描いてください。
　　　　　　　　　　・消しゴムは使用して構いません。
　　　　　　　　　　・設定された枠の範囲で描いてください。
　　　　　　　　※２　イメージの中に「空」以外の必要なものを加えても構いませんが、主題が
　　　　　　　　　　　空であることを忘れないようにしてください。

　　　[試験管の説明（課題）]
　　　　　以下の４パターン（Ａ～Ｄのうち、１パターンを当日指定。

Ａ

　夜明けの空に、夏の太陽が輝き始めました。暑いけれど、
きょうも気持ちよい一日になりそうです。

Ｂ

　真昼の太陽が照りつけて、暑いけれど、からりと晴れた
気持ちよい夏空です。

Ｃ

　太陽が沈みかけた夏の空。夕暮れ時のさわやかな風が、
昼間の暑さを吹き払ってくれるようです。

Ｄ

　山里の夏の夜空。気持ちよく晴れて、たなばた（七夕）
の星たちも喜んでいることでしょう。

３　言語
　　当日与えられた課題の文章（別紙２のとおり）の口演。

　　別紙２
　　　[問　題]

　与えられた資料（二種類の子どもの言葉と説明）のうちの、①、
②のどちらか一つを選び、その内容と子どもの言葉を、５歳児
クラス（年長組）の子どもたちに伝えるつもりで、３分以内で話
してください。　　（資料：「あのね－子どものつぶやき」欄、朝日新聞）

　　　※　資料の文章のうち、状況などを説明する部分や子ども以外の人の言葉に関
　　　　　しては、他の言い回しに変えてかまいません。

　　　※　子どもの言葉の部分は、まず一度は、書かれたままを変えないで伝えてく
　　　　　ださい。

　　　※　子どもたちの反応を想像しながら、補足的な説明や、子どもたちへの問い
　　　　　かけなどを加えてかまいません。

　　　[資料１]

　　　①●「ネコふんじゃった」をピアノの
　　　　　レッスンで弾いたら、先生から、
　　　　　「もっと楽しそうに弾きなさい」
　　　　　と言われて、「ネコ、ふまれて楽しいわけないじゃない」。
　　　　　　　　（東京都・正井　優・５歳）

　　　②●祖母に「いま何歳？」と聞くと
　　　　　「ばあちゃんは56歳よ」。「アリ
　　　　　ャリャー！」。
　　　　　　　　（広島市・松下　香菜・４歳）

　　　[資料２]

　　　①●近くのお寺の境内のブランコにゆ
　　　　　られながら、「お友達とケンカな
　　　　　んてしてハラ立ったとき、ブラン
　　　　　コにゆられていると心がすごーく
　　　　　おちつくね・・・」。
　　　　　　　　（奈良県・植本　真樹・６歳）

　　　②●ピースをしているおじさんのチラ
　　　　　シを見て、「このおじちゃんも、
　　　　　２歳だって」。
　　　　　　　　（岩手県・佐々木　諒・２歳）

　　　[資料３]

　　　①●スーパーから帰って、破れた袋か
　　　　　らニンニクが飛び出しているのを
　　　　　見て「どうしても、外が見たかっ
　　　　　てんやん」。
　　　　　　　　（大阪市・黄　潤希・６歳）

　　　②●水槽の中のエビの抜け殻を見つけ
　　　　　「エビさん、また殻脱いでる。ど
　　　　　うやって脱ぐのかな・・・バンザ
　　　　　イするのかな」。
　　　　　　　　（石川県・黒部　真詩・４歳）

　　　[資料４]

　　　①●歌いながら料理をする母を見て。
　　　　　「ママ、歌がご飯に入って楽しく
　　　　　なるね」。
　　　　　　　　（東京都・田窪　春奈・６歳）

　　　②●２歳の誕生日を迎えた。「けいち
　　　　　ゃん、何歳？」と聞くと、にっこ
　　　　　り笑い自慢げに「ちいサイだよー」
　　　　　　　　（北海道・高島　慶多・２歳）

　　　［資料５］

　　　①●眠りの森の美女の話をしていた。
　　　　母に、「お姫さまはね、ずーっと
　　　　眠っているの」といわれ、「え？
　　　　ママが起こしても？」
　　　　　　　（千葉県・谷口茉奈美・３歳）

　　　②●道で銀髪に染めている若い男性と
　　　　　すれ違って、「あのお兄さん、玉
　　　　　手箱あけちゃったんだね・・・」
　　　　　　　　（東京都・竹井　美緒・５歳）

　　　［資料６］

　　　①●母に何階もトイレに行くように言
　　　　　われても、おしっこを我慢してい
　　　　　る。「そんなに何回も行って、お
　　　　　しっこがなくなっちゃったら、ど
　　　　　うするのよ」
　　　　　　　　（埼玉県・水嶋　瞭・４歳）

　　　②●クリスマスが近づいて父親へ一言。
　　　　　「サンタさんにメールして！パ
　　　　　パにもプレゼントあげてって」。
　　　　　　　　（北海道・片岸　春那・３歳）

　　　［資料７］

　　　①●プラネタリウムで。「みんな星
　　　　　座って知ってるかな？」と係員が言う
　　　　　と、大声で「知ってるよ。お母さん座
　　　　　りだよね」。
　　　　　　　　（神奈川県・近藤　賢太・５歳）

　　　②●カマキリをつかまえた。正面から
　　　　　まじまじと見て、「この子、にっ
　　　　　こり笑ってる」。
　　　　　　　　（東京都・秋元　理美・３歳）

　　　[資料８]

　　　①●赤い羽根をもらってきて、「この
　　　　　羽根は、鳥さんを捕まえてきて、
　　　　　赤い絵の具のおふろに入れて、出
　　　　　たとき、鳥さんからもらったんだ
　　　　　よね」。
　　　　　　　　（栃木県・中西　輝行・５歳）

　　　②●風邪で鼻水が出る。「お母さん、
　　　　　いまね、お鼻でシャボン玉ができ
　　　　　たよ」。
　　　　　　　　（神奈川県・上野　杏子・４歳）

　　　①●最近、好きな子ができたよう。
　　　　　「かっこいいということは、パン
　　　　　チやキックをすることではなくて
　　　　　人にやさしくすることだよ」。
　　　　　　　　（愛知県・中村耕太郎・５歳）

　　　②●公演で拾ったドングリを家に持ち
　　　　　帰った。数日後ドングリの殻が割
　　　　　れたら、「ドジョウさん、出てこ
　　　　　ないねー」。
　　　　　　　　（東京都・増田　秀輔・２歳）

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