平成13年愛知県保育士問題 保育原理及び教育原理

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保育原理


問題1 次の分は、保育所の役割等について書かれたものである。正しい文には○を、誤って
    いる文には×を、それぞれ解答欄に記せ。

   (1)保育所は、保育に欠ける乳児又は幼児を保育することを目的とする施設である。

   (2)保育所は、そこに入所している子どもを保育するだけでなく、地域における子育て
      支援の役割を統合的かつ積極的に担うことが重要である。

   (3)保育所は、その行う保育に支障がない限りにおいて、乳児、幼児の保育に関する相
      談に応じ、援助を行うよう努めなければならない。

   (4)保育所は、問い合わせがあった場合に限り、その行う保育に関する情報の提供を行
      うことが求められる。

   (5)保育所は乳幼児の保育に関する相談を受けた場合、プライバシーの保護、話された
      事がらの秘密保持のために、保育所内で解決しなければならない。


問題2 次の文章は、「保育所保育指針」の中で、保育の原理としての保育の方法について書
    かれたものである。文章を読んで、下記の問題に答えよ。

   (1)一人一人の子どもの置かれている状態及び家庭、地域社会における生活の実態を把
      握するとともに、子どもを温かく( @ )し、適切な( A )、世話を
      行い、子どもが安定感と( B )をもって活動できるようにすること。

   (2)子どもの発達について理解し、子ども一人一人の( C )に応じ、生きる喜
      びと困難な状況への対処する力を育てることを基本とし、( D )に配慮して
      保育すること。

   (3)子どもが自発的、意欲的に関われるような( E )の構成と、そこにおける
      子どもの( F )な活動を大切にし、乳幼児期にふさわしい体験が得られるよ
      うに( G )を通して総合的に保育を行うこと。

   (4)一人一人の子どもの活動を大切にしながら、子ども相互の関係づくりや(
      H )活動を効果あるものにするように援助すること。

   (5)子どもの( I )に十分配慮するとともに、( J )の違いを認め、
      互いに尊重する心を育てるようにすること。

   (6)子どもの( K )差や( L )差にも留意しつつ、性別による固定的
      な役割分業意識を植え付けることのないように配慮すること。

    1.(  )にあてはまる語句を、下の語群から選んで記号で記入せよ。

    <語群>
    ア.内面  イ.満足感  ウ.性  エ.養護  オ.人権  カ.発達の課題
    キ.信頼感  ク.主体的  ケ.年齢  コ.自由  サ.個人  シ.文化
    ス.受容  セ.個別  ソ.特性  タ.集団  チ.保護  ツ.生活
    テ.環境  ト.遊び

    2.性別による固定的な役割分業意識を植え付けるような保育とは、たとえば、どのよ
      うなことが考えられるか、記述せよ。


問題3 児童福祉施設での処遇について、次の問題に答えよ。

   1.次の文を読んで(  )の中にあてはまる語句を記入せよ。

   (1)乳児院における( @ )は、乳児の健全な発達を促進し、その人格の形成
      に資することとなるものでなければならない。

   (2)児童養護施設における生活指導は、児童の自主性を尊重し、基本的生活習慣を確
      立するとともに豊かな人間性及び社会性を養い、児童の( A )を支援する
      ことを目的として行わなければならない。

                         (「児童福祉施設最低基準」より)
   2.次の文章を読んで、正しいものには○を、誤っているものには×をつけよ。

   (1)児童自立支援施設では、児童を指導するためやむをえないときは、一定の期間を
      限り、児童の生活の場所を制限することができる。

   (2)母子生活支援施設における生活指導は、個々の母子の家庭生活及び稼動の状況に
      応じ、就労、家庭生活、及び児童の養育に関する相談及び助言を行う等の支援によ
      り、その自立の促進を目的とし、かつ、その私生活を尊重して行わなければならな
      い。

   (3)知的障害児施設における生活指導は、児童が日常の起居の間に、当該知的障害児
      施設を退所した後、できるかぎり社会に適応するよう、これを行わなければならな
      い。

   (4)児童自立支援施設における生活指導、学科指導及び職業指導は、全ての児童の不
      良性を除くことを目的としなければならない。


問題4 次の文章は、「保育所保育指針」の中の「6か月から1歳3か月未満児の保育の内容」
    〜「6歳児の保育の内容」における「保育士の姿勢と関わりの視点」について書かれた
    ものである。文章を読んで問題に答えよ。

   (1)心身ともに、めざましい発育・発達を示すときであり、それだけにていねいな対応
      が求められる。( @ )がはっきりしてくるものの、それをうまく表現や行動
      に表すことができないところもあり、一人一人の発達に注目しながら、優しく受け止
      める配慮を欠かしてはならない。

   (2)身近な人を区別し、安定して関われる大人を求めるなど、特定の保育士との関わり
      を基盤に、歩行や言葉の獲得に向けて著しく発達するので、一人一人の欲求に応え、
      愛情をこめて、応答的に関わるようにする。家庭との連携を密にし、1日24時間を
      視野に入れた保育を心がけ、生活が安定するようにする。

   (3)様々な遊びが大きく発展するときで、特に一人一人がアイデアを盛り込んで創意
      工夫をこらす。また、( A )や認識力もより豊かに身につくときである。し
      たがって、保育材料をはじめ様々な環境の設定に留意する必要がある。

   (4)友達をはじめ人の存在をしっかり意識できるようになる。友達と一緒に行動するこ
      とに喜びを見出し、一方でけんかをはじめ人間関係の葛藤にも悩むときであり、した
      がって集団生活の展開に留意する必要がある。また、心の成長も著しく、自然物
      への興味・関心を通した感性の育ちに注目しなければならない。

   (5)保育士は子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重する。
      自分の気持ちをうまく言葉で表現できないことや、思い通りにいかないことで、時に
      は大人が困るようなことをすることも発育・発達の過程であると理解して対応する。
      歩行の確立により、盛んになる( B )活動が十分できるように環境を整え、
      応答的に関わる。

   (6)毎日の保育所生活を通して、自主性や自立性が育つ。更に集団での活動も充実し、
      きまりの意味も理解できる。また、大人の生活にも目を向けることができるときでも
      ある。( C )性がめざましく育つことに留意しながら、子どもの生活を援助
      していくことが大切である。

   (7)全身運動、手指などの微細な運動の発達により、( B )活動が盛んになるの
      で、安全に留意して十分活動できるようにする。生活に必要な行動が徐々にできるよ
      うになり、自分でやろうとするが、時には甘えたり、思い通りにいかないとかんしゃ
      くを起こすなど感情が揺れ動く時期であり、それは( @ )の順調な育ちであ
      ることを理解して、一人一人の気持ちを受け止め、さりげなく援助する。また、模倣
      やごっこ遊びの中で、保育士が仲立ちをすることにより、友達と一緒に遊ぶ楽しさを次
      第に体験できるようにする。

   1)(   )にあてはまる語句を記入せよ。

   2)(1)〜(7)の文章を、年齢の低い順に並べ、解答欄に番号を記入せよ。


問題5 次の文章は、保育所における虐待などへの対応について書かれたものである。下記の
    問題に答えよ。

   (1)虐待の保育現場における早期発見は、登所時や保育活動中のあらゆる機会に可能で
      あるので、子どもの心身の状態や( @ )などに十分に注意し( A )や
      ( B )に努める。

   (2)保育所に入所している子どもに、虐待などが疑われる状況が見られる場合には、保
      育所長及び関係職員間で十分に事例検討を行い、{C a.教育 b.支援}的環
      境の下で、保護者に必要な{D a.指導 b.助言}を行う。

   (3)子どもの権利侵害に関わる重大な徴候や事実が明らかに見られる場合には、迅速に
      児童相談所など関係機関に連絡し、( E )して{F a.指導 b.援助}
      に当たる。

    1.@〜Fにふさわしい語句を答えよ。

     1)(   )にあてはまる語句を、記入せよ。

     2){   }の中にふさわしい語句を、それぞれ、どちらか選んで、記号で記せ。

    2.虐待が疑われる子どもの心身の状態には、どのようなことが考えられるか。具体的
      な子どもの特徴を3つ挙げよ。


問題6 保育所における延長保育・夜間保育にあたって、子どもの何に配慮して保育を行った
    らよいか。特に配慮すべきことを、5つ挙げよ。
    

問題7 「保育所保育指針」に示された保育の内容構成にかかわって、「ねらい」、「内容」、「基
    礎的事項」、「五領域」、「子どもの活動」はどのように関連しているか述べよ。


教育原理


問題1 次の各について、その文の内容が正しいものには○を、誤りであれば
    ×を解答欄に記せ。

   (1)国民学校とは、第二次世界大戦から敗戦直後にかけての中学校の名称で、
      すべて国公立中学校で、私立学校は認められなかった。
   (2)児童生徒の生活経験から、興味や関心のある問題を取り上げて、その
      解決の活動過程を重視する学習を問題解決学習という。
   (3)生活指導とは、学習指導要領に規定された教科領域に関する教育活動の
      ことをいう。
   (4)児童生徒がグループや集団で活動する学習形態をティームティーチング
      と呼ぶ。
   (5)教科の枠にとらわれないで、テーマや児童生徒にとって価値ある体験活
      動を軸とした学びを総合学習という。


問題2 次の文は教育に関係のある法規である。それぞれの文の空欄に適切な語
    句を記入せよ。

   (1)すべて国民は、( @ )として尊重される。生命、自由及び幸福追
      求に対する国民の権利については、( A )の福祉に反しない限り、
      立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
   (2)すべて国民は、ひとしく、その( B )に応ずる教育を受ける機会
      を与えられなければならないものであって、人権、信条、( C )、
      社会的未分、( D )的地位又は門地によって、教育上差別されない。


問題3 A群の人物と関係の深い事柄をB群から選んで、その記号を解答欄に記
    入せよ。

    A群  @森有札    Aピアジェ   Bデューイ
        Cブルーナー  D緒方洪庵

    B群  a.民主主義と教育   b.問答法   c.エミール
        d.児童心理学   e.発見学習   f.適塾
        g.学制発布   h.松下村塾   i.道徳教育   j.徒弟制度


問題4 次の文は教育課程について、述べたものである。空欄に下記の語群から
    選んで、適切な語の記号を記入せよ。

    教育課程編成は、一般に教育の目的や目標の達成を目指して、( @ )
    を選択・組織化し、( A )を想定して、( B )や教育評価を
    計画・組織していく活動である。

    {語群}
    a.教科書  b.学習論  c.教育問題  d.教育法規
    e.教育内容  f.学習経験  g.集団学習  h.指導法


問題5 「現代教育において、生涯学習が重要である」主な理由を3つ列挙せよ。


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